メルマガ配信スタンドの選び方|初めての個人が料金で失敗しない5つの確認ポイント
※この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。リンク先のサービスに申し込みがあった場合、筆者(運営者)に紹介料が支払われることがあります。読者の負担が増えることはありません。
※この記事は、各ツールを長く使った体験談ではありません。各社の公式ページで確認できる料金と機能を、初めてメルマガを持つ人向けに整理したものです。「使い心地」の評価ではなく「契約前に確認すべきこと」の記事として読んでください。料金は2026年11月7日時点の公式表示です。申し込み前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
先に結論:道具は「料金表」ではなく「5つの質問」で決まります
メルマガを始めようとすると、配信スタンド(メールをまとめて送るための専用サービス)がたくさん出てきて、料金表を眺めただけでは決められません。
決め方はシンプルで、次の5つを順に確認するだけです。
無料で試せるか。最初のお金はいつ・いくら出ていくか
読者が増えたら、料金はどう上がるか
ステップメール(登録した人に自動で順番に送る仕組み)が自分に要るか
「届ける」ための仕組みが揃っているか
後で自分の商品や有料配信を「売る」ところまで使えるか
この記事は、noteやXで発信を始めたばかりで、読者はまだ0〜100人くらいの個人向けです。法人の担当者や、何万件も送る前提の人向けではありません。
その前に1:なぜGmailでまとめて送ってはいけないの?
「読者がまだ少ないうちは、Gmailで送ればいいのでは?」と思いますよね。でも、これはおすすめできません。理由は3つあります。
宛先が見えてしまう事故が起きる :全員のアドレスが見える形で送ってしまうと、個人情報の漏洩になります
迷惑メール扱いされやすい :ふだんのメールソフトから一斉に送ると、受ける側の仕組みに「怪しい送信」と判断されやすくなります
管理が手作業になる :「もう送らないで」と言われた人の解除、登録の同意の記録などを、全部自分で管理することになります
配信スタンドは、この3つを仕組みで解決するための道具です。だから「読者が増えてから」ではなく「始める時から」使うものだと考えてください。
その前に2:公式LINEがあれば、メルマガは要らないの?
日本で一番多い疑問がこれです。答えは「役割が違うので、両方あると強い。ただし最初は片方で十分」です。
公式LINE :短い案内、予約や問い合わせ、日程の連絡など「すぐ見てほしい・すぐ動いてほしい」ものが得意。ただし、たくさん送ると通数に応じて料金がかさみやすく、アカウント自体がプラットフォームのルールに左右されます
メルマガ :長い文章で考え方やノウハウをじっくり伝えるのが得意。料金はLINEよりずっと安く済み、読者のアドレス帳(リスト)は自分の資産として持ち運べます
「今すぐの連絡はLINE、残しておきたい読み物はメルマガ」と分けると考えやすくなります。この記事は、そのうちメルマガ側の道具選びの話です。
確認ポイント1:無料で試せるか、最初のお金はいつ出ていくか
最初に見るのは月額の安さではなく、「無料の範囲」と「初期費用」です。代表的な4つ+1つを並べます(詳しい比較表は後半)。
オレンジメール :読者100件まで無料で、期間の制限はありません(無料プランではメールに広告が表示されます)。有料は月2,980円(税別)からですが、初期費用12,800円(税別) が別にかかります
Benchmark Email :無料プランが期間無制限で、読者500件・月1,000通まで。初期費用はかかりません。有料のProは読者500件で月1,500円から
MyASP(マイスピー) :無料プランはありませんが、30日間の無料お試し(スタンダードプランの機能)があります。本契約は月3,300円(税込)からで、初期費用は0円です
Kit(海外) :読者10,000人まで無料という大きな無料枠があります。ただし画面は英語で、料金はドル建てです
アスメル :無料プランはなく、初期費用15,980円(税込)+月3,999円(税込)。申し込んだ月は月額が無料です
ポイントは、「月額が安い=最初に払う額が少ない」とは限らないことです。初期費用のあるなしで、初回の出費はかなり変わります。
確認ポイント2:読者が増えたら、料金はどう上がるか
料金の上がり方は、大きく2タイプあります。
読者数で上がるタイプ (オレンジメール、Benchmark Email、Kit):読者が少ないうちは安く、増えるにつれて上がります。始めたてには優しい反面、「増えたら月いくらになるか」を先に確認しておかないと、嬉しいはずの成長が請求書の驚きに変わります
固定タイプ (MyASP、アスメル):読者数・配信数が無制限で、料金はプランごとに固定です。MyASPは「たくさん送ると料金が上がることはない」と公式に案内しています。代わりに、プランの違いは「使える機能」と「快適に使える規模の目安」で分かれます
どちらが正解という話ではなく、「自分の読者は1年後に何人くらいか」を想像して選ぶのが大事です。0〜100人の段階なら、ほぼ全ての道具が一番安い範囲に収まります。
確認ポイント3:ステップメールは、自分に要る?
ステップメールとは、登録した人に「1日目にこのメール、3日目にこのメール」と、あらかじめ用意した順番で自動的に送る仕組みのことです。
要る人 :登録直後に自己紹介や人気記事を順番に届けたい人/講座や商品の案内を自動化したい人
要らない人 :週1回の近況や新着を送るだけの人(普通の一斉配信で足ります)
今回並べた道具は、どれもステップメールに対応しています。違いが出るのは「無料の範囲で使えるか」で、たとえばKitは無料プランでは自動化の機能が限定的です。「無料で始めて、ステップメールも無料で使いたい」なら、国産の道具の方が条件を確認しやすいでしょう。
確認ポイント4:「届ける」ための仕組みが揃っているか
せっかく書いても、迷惑メールフォルダに入ったら意味がありません。届けるための条件は、初心者でも2つだけ押さえれば大丈夫です。
送信ドメイン認証(SPF/DKIM/DMARC)に対応しているか :「このメールは確かにこの人が送った」という身分証明のような設定です。今は少ない通数でも実質必須とされていて、今回の4つ(MyASP、Benchmark Email、オレンジメール、Kit)はいずれも対応しています。ただしMyASPのように「自分のドメインを使う場合は自分で設定する」ものもあるので、設定の案内があるかどうかも見ておきましょう
解除リンクが自動で入るか :読者がいつでもやめられる仕組みは、法律の面でも信頼の面でも必須です。配信スタンドなら標準で入ります
逆に言えば、この2つが揃わない道具は、安くても選ばない方が安全です。
確認ポイント5:後で「売る」ところまで使えるか
メルマガの先に「自分の商品や講座を売りたい」「有料のメールを出したい」がある人は、ここで差が出ます。
MyASP :商品販売の機能は全プランにあります。LINE連携、会員サイト、自分の商品を紹介してもらう仕組み(アフィリエイトセンター)はスタンダードプラン(月11,000円)以上です。「メール+LINE+販売を1つで済ませたい」人向けの設計です
Kit :デジタル商品の販売と有料ニュースレターができ、販売手数料は3.5%+30セントです。海外の読者に売りたい人、英語でも大丈夫な人向けです
オレンジメール/Benchmark Email/アスメル :配信に特化した道具です。「売る」段階になったら別の仕組みと組み合わせる前提で考えましょう
今すぐ売る予定がなくても、「1年後の自分」がどこまでやりたいかで選ぶと、乗り換えの手間が減ります。
比較表(公式情報のみ・2026年11月7日確認)
道具
無料の範囲
有料の入口
料金の上がり方
ステップメール
売る機能
画面
オレンジメール
100件まで・無期限(広告表示あり)
月2,980円(税別)+初期12,800円(税別)
読者数で上がる
○
なし(配信特化)
日本語
Benchmark Email
500件・月1,000通・無期限
Pro 月1,500円〜(500件)・初期0円
読者数で上がる
○(自動化機能)
なし(配信特化)
日本語
MyASP
無料プランなし・30日お試しあり
月3,300円(税込)・初期0円
固定(機能でプランが分かれる)
○
商品販売は全プラン/LINE連携・会員サイトは月11,000円〜
日本語
Kit
10,000人まで・送信数無制限
Creator 月39ドル〜(1,000人まで)
読者数で上がる
△(無料は限定的)
有料配信・デジタル商品(手数料3.5%+30セント)
英語
アスメル
なし(申込月は月額無料)
月3,999円(税込)+初期15,980円(税込)
固定(全て無制限)
○(専門)
なし(配信特化)
日本語
※アスメルには紹介プログラムがないため、この記事にアフィリエイトリンクは含まれていません(比較の公平さのために載せています)。Substackも同じ理由で本文の比較対象にしていますが、リンクはありません。
タイプ別の結論
とにかく無料で、メールだけ送れればいい → オレンジメール か Benchmark Email。広告表示が気になるならBenchmark、画面の単純さと国産の安心感ならオレンジメール(ただし有料化の時に初期費用がかかる点は覚えておく)
どうせ始めるなら、販売まで一式そろえたい → MyASP 。月3,300円からで商品販売まで入っていて、30日のお試しでスタンダードの機能を確認できます
海外の読者に届けたい/有料ニュースレターが目標 → Kit。無料枠の大きさは随一ですが、英語画面とドル決済を受け入れられる人向けです
ステップメールだけを固定料金でたくさん使いたい → アスメル。読者が何人でも月3,999円という分かりやすさが強みです
よくある失敗3つ
読者がまだいないのに高いプランから始める :読者0〜100人なら、どの道具でも一番下の範囲です。高いプランは「必要になってから」で遅くありません
Gmailで一斉送信してしまう :宛先の見える事故と迷惑メール判定のリスクがあります(前半の通り)
LINEとメルマガの役割を混ぜる :短い連絡までメルマガで送ろうとしたり、長文をLINEで流したりすると、どちらも読まれなくなります
始める手順(3ステップ)
上の5つの確認ポイントで、候補を1〜2個に絞る
無料プランか無料お試しで「登録フォームを作る→自分宛てにテスト配信する」までやってみる
大丈夫そうなら、そのまま本契約(または無料のまま運用開始)。合わなければ、この段階なら乗り換えは軽いです
よくある質問
Q. 無料のままずっと使えますか?
A. 使えます。オレンジメールは100件まで、Benchmark Emailは500件・月1,000通まで、Kitは10,000人まで無料です。読者が上限を超えるまでは無料で運用できます(オレンジメールは無料だと広告が表示されます)。
Q. 乗り換えは大変ですか?
A. 読者リスト(アドレスの一覧)は、どの道具でもCSVで書き出して移すのが基本です。読者が少ないうちは軽く、増えるほど手間がかかります。だから「最初の選択で5つのポイントを確認する」ことが大事です。なお、Kitは有料プラン利用者に無料の移行サポートがあります。
Q. スマホだけでも運用できますか?
A. 道具により差があるので、無料お試しの段階で「スマホから1通作って送る」を試すのが確実です。この記事では断定を避けます。
Q. 有料メルマガを出すなら、どの道具ですか?
A. 海外型の有料ニュースレターならKit、この記事の対象外ですがSubstackも選択肢です。日本の講座や商品販売と組み合わせるならMyASPのように販売機能のある道具が向きます。noteの有料マガジンなど、プラットフォーム内で完結する方法もあります。
Q. 読者はどうやって集めるのですか?
A. 道具の話とは別に、入口が3つあります。①ブログやnoteの記事の最後に登録フォームを置く ②Xなどのプロフィールに「メールで何を送っているか」を1行書いてリンクを貼る ③登録特典として、その場で使えるチェックリストや資料を1つ用意する。最初はこの3つで十分です。
まとめ
道具選びは料金表ではなく「無料の範囲/料金の上がり方/ステップメール/届ける仕組み/売る機能」の5つで決める
読者0〜100人の個人なら、まず無料プランか無料お試しで「フォーム作成→テスト配信」まで触ってみるのが一番の近道
LINEとメルマガは対立ではなく役割分担。短い連絡はLINE、残る読み物はメルマガ
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